映画『Every Day』の感想。優しい気持ちになれる映画。当たり前の日常こそ大切にしたい。

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先日amazon primeビデオで、「Every Day」という邦画を観ました。

すごい有名な俳優さんが出ているでもなく、超大作と言われるでもない

ミニシアター系の映画です。

ですが、とてもじんわりとくる映画で、なんてことない日常の大切さを改めて実感できるとても良い映画だったのでご紹介したいと思います。




 

Every Day映画概要

公開は2016年。日本の映画。

手塚悟監督作品。このEvery Dayは手塚監督が手掛けた初の長編映画です。

映画『Every Day』公式サイト

 

映画の成り立ち

音楽家haruka nakamuraの1stアルバム「grace」に収録の「every day」にインスパイアされ、

原作者冨士原直也氏がmixi上で発表した連作短編シナリオを映画化したものです。

 

公開当初は新宿・K’s cinema、大阪・第七藝術劇場のみでの公開を予定していましたが、

口コミや熱烈なリピーターを生んだことにより、次々と地方劇場で公開されるようになりました。

アンコール上映を行った劇場も多くあり、ソフト化をあえて行わないことも加えて1年半にわたって全国のミニシアターでロングラン上映されました。

 

ロングラン上映が終了した2018年1月よりamazon primeビデオにて配信が開始されました。

 

映画の系統は全然違いますが、流れとしては今年流行った映画「カメラを止めるな」みたいですね。

ミニシアター発で人気が出た映画です。

 

この映画の音楽も担当している音楽家のharuka nakamuraさんですが、

SONYやTOYOTAといった有名企業のCMも手掛けている方なんですね。

公式サイトで最新作を視聴できますがピアノと讃美歌調の曲がとても美しいです。

haruka nakamura

 

あらすじ

ある朝。晴之の目の前に、交通事故で昏睡状態にあったはずの恋人・咲が突然現れる。

「時間を、もらったのね。1週間」

そう告げると、いつものように弁当を差し出した。

あたりまえだった2人の日常が、特別な時間に変わる。

 映画『Every Day』公式サイト ストーリーより

 

期間は1週間。淡々と過ぎる日常。でも今までの日常とは違う。

一週間たったら彼女はどうなってしまうんだろう・・

彼女との不思議な一週間を過ごしながらも、職場では変わらぬ日々。

複雑な感情が混ざり合っていて何となく辛くなってくる時もありますが、

ただ悲しいだけではなく

切なくも前向きな優しい気持ちにしてくれる、そんな映画です


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感想

ここからは私の感想です。ネタばれはしないように書いていきます。

上手く言語化できないのですが、観てる途中からいろんな思いが膨れ上がってきます。

 

映画について

日常系の映画なので、本当に淡々と進んでいきます。

雰囲気は『海街diary』みたいな感じでしょうか。全体的に淡いイメージのある映画です。

なので、好みは結構別れると思いますし、観るタイミングも選ぶかと思います。

ちょっとしんみりするので、真夏の真昼間には似合わないかも。

上映時間は95分なので、さくっと観られます。

 

俳優さんについて

出演している俳優さんたちは、CMや舞台等で活躍されていて界隈では有名な方かもしれませんが

恐らく一般的にはそんなに名の知れた俳優さんではないと思います。

ですがそれが逆に「普通の人のおはなし」という感じに見えてすごく良かったです。

自分に置き換えて感情移入しやすいというか。

これが例えば石原さとみさんや福士蒼汰さんのような有名な役者さんが演じていたら

どことなく遠い世界の話しに感じてしまって、感情移入度が少し下がったかもしれません。

 

内容について

あらすじだけ簡単に見て観はじめたのですが、

2人のいつもの朝から始まったので、これから事故にあって・・というストーリーになるのかと思ったら、

最初から不思議な1週間がスタートしていました。

 

全体的に静かな雰囲気ですが、ところどころで流れるピアノの曲でより全体の空気感が澄んでいくように感じます。

 

夫婦なのかと思ってみてたら、この二人は恋人同士だったんですね。

友人達(カップル?)と食事するシーンで、その友人達が帰りにふざけあっている場面があるのですが

いつもの日常が続く人と、その日常が突然なくなった人

その対比みたいなのでより切なさを感じて、ふざけあってるなんの生産性もないこの時間が

すごく大事な瞬間に映って見えました。

 

本人たちだけではなく、彼らを取り巻く周りの人間模様それぞれの感情も表現されていて

人間て複雑だなと思いました(この感想あってるかな・・なんと言葉にするのがいいのか・・)

 

途中で「離婚式」に参加するところが出てくるのですが、離婚式て迷惑ですね。

参加する方もどういう顔して参加すればいいのかわからないし、

うっかり普通のパーティのように楽しむそぶりを見せるとパートナーは複雑な気持ちになりますよね。

特にこういうのは女性の方が敏感に感じ取ると思います。

映画の中で彼女が不機嫌になっていたのも、直接的な理由は明かされていませんが

そういう彼のデリカシーのなさが原因の一つだったのではないかなと思います。

 

最後の方の病院で語り合ってるシーンでは、

日々の中のちょっとした相手の癖や行動が、

それまでは何とも思っていなかったけど実はすごく愛おしいものだった

というのがよく伝わってきました。

彼だけでなくお父さんの気持ちも悲しいほど伝わってきて、この辺りは涙なしには観られません。

 

最後の家でのシーンは詳細は書きませんが、

彼のやりたかったこと、何故言葉が出なかったのかも、痛いほどわかります。

 

心の中では最後の最後までどんでん返しを期待していましたが、そんな奇跡ばかりの人生はないですよね・・


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鑑賞後の気持ちの変化

当たり前こそ大事にしたいと思った

この映画の何が良いかって、映画の雰囲気や内容、

観ている時の感情の揺れ動きももちろんですが、

観終わった後の、何でもない日常全てのことが大事に思えて優しい気持ちになれるところだと思います。

 

ずっと今と同じ日が続くことがないとはわかっていても、

日常の当たり前になっていることは、当たり前のことだから明日もあるだろう・・とないがしろにしがちです。

ですが、

 

家族との何気ない会話の瞬間

毎日繰り返されるちょっとしたやり取り

 

これが明日も同じようにあるとは限らない、突然なくなってもう二度とできなくなるかもしれない。

そう思うと本当にこの瞬間が大切に思えて、一瞬一瞬を丁寧に大事に生きたいと思うようになりました。

当たり前が当たり前であることがどれだけ素晴らしいことか。

 

こんな方におすすめ

観た翌日、夫と夜洗濯物を畳んでいた時、

ルームソックスの糸がつれちゃって両側つま先みたいになってしまっていたものを発見して、2人で大笑いしました。

いつもならただの「楽しい時間」でしたが、こんな時間がすごく愛おしく感じられました。

 

家族、ペット、友人など。大切な人は誰にでもいると思います

いて当たり前の存在だからこそ、その一瞬をちゃんと向き合うことの大切さ、

Every Dayはそれを思い出させてくれる映画でした。

 

喧嘩中で仲直りのきっかけが見つからない人や、マンネリした関係のカップル、

お互いの思いやりが足りなくなってきたかもと感じてる人

そういう方が見ると気持ちに変化が起きて、現状がちょっと変化していくかもしれませんね。

 

ちなみに、復活上映が行われるそうです。

当日券もあるようなのでお時間ある方は是非。

 

12/16(日)16:00~ 大阪・シネマート心斎橋

12/24(祝・月)10:30~ 秋葉原UDXシアター


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