春は注意!マルチ商法に勧誘された話。判断力を鈍らせる手法で狙われるタイプとは
10年以上前ですが、マルチ商法のようなものに狙われた時のことを書きたいと思います。
結果として何の被害もなく、ただただ自分が甘くてバカだったという話で済むのですが、
体験談の一つとして残しておきます。
時期的に上京してきて右も左もわからない子や、大学生になったばかりで世間を知らないような子が狙われやすいと思うので注意喚起の意味もこめて。
あと、そういうマルチや宗教の勧誘、怪しいネットワークビジネス等に声をかけられやすいタイプというのもあるので、そのあたりも書いていきます。
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美容系のマルチ商法に声をかけられた話
この話は10年以上前の話です。
マルチなのかねずみ講なのか、はたまたただ怪しいだけで一応普通の商売なのかは今となってはわかりませんが、
こういうのは手を変え品を変え、今ではおそらくネットやSNSを駆使して
いつの時代もカモを探しているはずです。
特に上京してくる人が多いこの時期は、こういった活動は活発化すると思います。
今回書く話は、マルチなのか詐欺なのかはわかりませんが、ここでは便宜上マルチ商法として話を進めていきます。
大学生の頃の私
マルチに声をかけられたのは、大学生の頃。渋谷センター街付近の路上でした。
因みに私は上京組ではなく、東京生まれの東京育ち。
高校も都心部にあり、渋谷も買い物や食事でしょっちゅう訪れている場所でした。
決して物珍しくふらふらきょろきょろしながら歩いていたわけではありません。
とはいっても大学1年生くらいの頃は、見た目に関しては今思えば全然イケてなく、キラキラ女子大生には程遠かったと思います。
決して自分に自信がないタイプではありませんでしたが、陽気なコミュ力の化け物のようなタイプでもなかったので、知らない人から見れば、地味でおとなしい人に見えていたかもしれません。
今の私は気の強さが隠し切れないくらいなので、年月は人を変えるんですね・・(どうでもいい)
その時の服装
その渋谷センター街付近で、マルチの人に声をかけられた時の服装ですが、
- カジュアルなデニムのワンピース
- ペタンこ靴
- かなり大きめの地味なバッグ(講義が多い日に使っていた)
- 黒髪
文字だけ見ても相当イケテない感がぷんぷんしてますね。
そしてこの当時はニキビがひどく、メイクも殆どしてない状態でした。
前に何かで、大きなバッグを持っている子は隙だらけといった内容のことを読んだことがあります。
いい女は小さいバッグを持っている、なんていいますからね。
この時の私は、まさにイケテない隙だらけの女子大生。マルチからすればカモネギ状態だったのでしょう。
声をかけられて・・
そんなイケテない女子大生の私ですが、バカではありませんでしたので、ナンパや明らかに怪しい声をかけてくる人は当然スルーしてきました。
では何故、マルチに声をかけられて立ち止まってしまったかというと・・
歩いていたら突然後ろから男性に
「落としましたよ」
って声をかけられたのです。
そう言われたら立ち止まって振り返りますよね。
振り返ったら自分と同じくらい~20代前半くらいの年齢の男性が立っていて、
「えっ?」
って言ったら、
「あなたの微笑みを落としましたよ」
みたいな意味わかんないこと言ってきて、矢継ぎ早に世間話を始めてきたんです。
その人はとにかく会話もおだてるのも上手くて、まだまだ人生経験も浅い大学生の私はすぐに相手のペースに飲まれてしまいました。
こちらが全然乗り気じゃなく苦笑交じりで「あ、じゃあ・・(もう行きます)」みたいに切り上げようとしても、上手くかわされて引き延ばされる感じでした。
これがおじさんとかだとすぐに警戒心MAXになったんでしょうけど、同い年くらいの人だったので、だんだんとこちらも警戒心が薄まっていってしまったのだと思います。
甘いですね。
しばらくなんてことない話で立ち話をしていたら、徐々に本題にはいっていきました。
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勧誘が始まる
このマルチは美容系の商品?サプリ?プログラム?(忘れちゃいましたが)を進めるものだったので、私のニキビを見て
「肌荒れちゃったの?憂鬱だよね、わかるよ~」
みたいな、共感して私はあなたの味方と言わんばかりのことを言い始めました。
そしてその人は自分の姉も同じようにひどい肌荒れに悩んでいて、いろんな化粧品を試したりして大変そうだったという話もしてきました。
その頃には警戒心もすっかり薄れて話を聞いていた私。
そしていよいよ本題に突入。
「姉も肌荒れがすごかったけど、〇〇っていうサプリと美容プログラムで今はすっかり綺麗になった!」
みたいな話をしてきました。
この時「ん?」と思ったけど、もうこの時点からはかなりグイグイ言葉の押しが強くなってきていて
「すぐそこのネイルサロンでやってるプログラムなんだけど話だけでも聞いてみない?」
という感じで勧誘されました。
「これはまずい」と思ってさすがに断ったのですが、捕らえたカモを逃がすはずもなく、相手はかなりしつこくなっていました。
その言っていたネイルサロンは10秒も歩かないくらいのところにあり、外から中が見える普通のネイルサロンで、ネイルをしてもらっているお客さんも見えたので(ネイリストもお客さんも女性だった)
あまりにもしつこいし、ここで変に断って逆上されても怖いと思ったので、
パンフレットを貰ってすぐ帰るつもりで、とりあえず行くことにしました。
本当にバカ。
でもここで言われた場所が、中が見えないお店や事務所、
中が見えていても男性しかいないような場所だったら絶対に行かなかったと思います。
女性客のいる、一見普通のネイルサロン(サロン自体は普通だったのかも)という、警戒心を持ちにくい場所に連れて行くあたり、上手くできているなと今更ながら感心しました。
ボスが出てきて勧誘開始
ネイルサロンについたら、特に別の部屋にいくでもなくサロン内の小さなテーブルに案内されました。
サロン内では女性客がネイルをしてもらっていて、サロン自体は清潔感もあって変なところはなかったです。
もうお気づきだと思いますが、ここまで来たら次は本気で勧誘してくるボスが出てくるわけです。
さっきまで話していた若い男性は、ただカモを見つけて連れてくるだけの役目。
ボスが来た後もしばらくは談笑していましたが、用事があるとかいってその人はいなくなりました。
ちなみにこの時点で時間は17時頃だったと思います。
このボスも、恐らく30前後くらい。
ベンチャー企業の社長みたいな、ちょっとイケてるビジネスマン風で、この人もとにかく話が上手かったです。
言葉巧みに褒めたり、盛り上げたり。
一見誠実そうに見えるのですが、すぐに契約しそうなタイプではないとわかると、
普通の話を交えながらも、とにかく話を引き延ばして長く居続けさせるようにするのです。
何故か。それは疲れさせて判断力を鈍らせるためです。
もう何を話したかも覚えていませんが、20時過ぎくらいまでずっと話を聞かされていて疲労困憊でした。
もちろん途中で何度も「結構です」「帰ります」と言いましたが、
30代の今ほど押しが強くもなかった当時の私は、なんだかんだ言いくるめられて時間を引き延ばされていました。
さすがに20時半くらいでネイルサロンも終了が近くなって、自分ももう疲れすぎて何も考えられなくて、
「とりあえず一晩考えさせてください」
って言って、何とか開放してもらえたのです。
もう本当ぐったりでした。ああ、これが勧誘か・・とぼんやり思っていたことだけは覚えています。
もちろん契約はしない
すっぱりと断れなかった自分が悪いのですが、翌日になってもモヤモヤしていて、
一切無視すればいいのに何故か「ああ、今日断りの連絡をしないと・・」と思っていました。
洗脳状態というと大げさですが、そう思ってしまうくらいに判断力は鈍ってしまっていたようでした。
大学で友達にその話をしたら、
「絶対に近づいちゃダメ」
「それ詐欺かマルチみたいなやつでしょ」
「断りの電話も絶対にするな、どうしてもなら私が代わりに断ってやる」
くらいに強く言ってくれて、ようやく目が覚めたのです。
良い友達がいてくれて本当によかったです。
そのサプリや美容プログラムの内容はよく覚えていませんが、
ただ買って使うだけではなく、定期的にコンテストみたいなのもあって効果を披露しあい、そこで優勝するとハワイ旅行かなにかが当たる!
みたいなものでした。
本当にバカバカしい。
そして値段がたしか月々1~2万円くらい。
この金額が大学生の私には払えなくはないけど毎月は厳しい金額だったので、契約するにも出来なかったので良かったです。
もしこれが月々3000円!とかだったら、うっかり契約してしまっていたかもしれません。
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みんな気を付けて
この件以降、渋谷やセンター街にいてもその人たちに会ったことはないし、恐らく今はそのネイルサロンもないと思います。
その事業がなくなったのか、狩の場所を変えたのかもしれません。
でもきっと似たようなことをやっている人たちは他にもたくさんいるでしょう。
狙われやすいタイプ
こういった勧誘系(ナンパや怪しい声かけ含む)に狙われやすいタイプというのはあります。
性格はすぐには変えられませんが、見た目だけでも狙われにくいタイプを装えれば、少しは安心かと思います。
ではどういうタイプが狙われやすいかというと、
- 若い
- 自信なさそう、おとなしそう
- だらしない服装、歩き方
- 都会に慣れてなさそう
若い
やはり大学生、社会人なり立てくらいの年代が一番狙われやすいと思います。勧誘の内容にもよりますが。
若ければ若いほど経験が浅いのは当たり前だし、年上の人との会話に慣れていなかったり上手なあしらい方を知らないことも多いでしょう。
だからこそ勧誘者の巧みな言葉に上手く言いくるめられてしまいやすいのです。
自信なさそう、おとなしそう
すごいギャルとおとなしそうな眼鏡女子だったら、勧誘される率は眼鏡女子の方が高いでしょう。
おとなしくて強く断れなさそうなタイプなら、押し通せば契約まで持って行けるかもしれませんからね。
「おとなしそう」ならいいですが「おどおどしてる」ように見られてしまうと、絶好のカモになってしまうので
なるべく外では「自信をもって生きている!」くらいの気持ちでいてください。
思うだけでも表情や姿勢が違ってきますから、おすすめです。
だらしない服装、歩き方
これは判断力がはじめから鈍そうと思われるので狙われやすいです。
だらしなく着崩した服や、たらたらした歩き方、そもそもみっともないしやめましょう。
あと大股で颯爽と歩いている人より、のんびりダラダラゆっくり歩いている人の方が、スピード的に声をかけやすいので、そういう勧誘系を遠ざけたければ、しっかりと前を向いてスタスタ歩くといいと思います。
都会に慣れていなさそう
あまりキョロキョロふらふらしながら歩いていると、ああ都会のアレコレに慣れていない人だな、とすぐにわかってしまうので気を付けてくださいね。
地方ののどかなところから来ると、周りに悪意を持った見ず知らずの他人がたくさんいるなんて思いもしないかもしれませんが、怪しく手招きをする人はそこら中にいます。
親しげにされても知らない人にはついていかない、これは鉄則です。
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最後に
30代の今は気の強さがにじみ出る程に自信過剰なタイプになったので、私自身は今後はこういった勧誘系にはあうことはないと思いますが、
まだまだこういった勧誘系のビジネスは存在していると思います。
今はSNSに狩場を変えている可能性もありますね。
これから上京してくる方、高校生大学生くらいのお子さんがいる方は、今一度こういったことがあった/あるということをしっかりと認識して頂いて、
怪しいものには近づかない、近づいてしまったら毅然とした態度で断ることが大事なんだと
頭に入れておいていただければと思います。
新生活で新しい環境になる人が多い春こそ、特に注意が必要ですよ!
皆気を付けてくださいね!
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